織金網
織金網は、織機を用いてたて線とよこ線を交差させて製造する金網です。
その生産方法は、着物生地を作り出す機織りと同じ設備、同じ要領で手作業で作られてきました。
近年は、織物用の織機と同様に、織機に電子技術が導入され高精度、高密度な金網生産が可能になったことにより、
鉱工業分野における精密フィルターや電磁波シールド用、自動車のエアバックなどあらゆる産業分野で不可欠な部材として利用されています。
特性
使用する材料とたて線、よこ線の構造、織組織の異なった種類の金網ができます。
《平織》織網のスタンダートと言われる一般的な織金網です。主に製紙用、パルプ用に使用されます。
《片撚線金網》たて線に撚線を用いた金網で上記以外に、不織布や化学製品の乾燥用コンベヤーベルト等に使用されます。
《共撚線金網》たて線、よこ線ともに撚線を用いた金網で柔軟性、耐久性に優れている金網です。
《平畳織金網》よこ線が畳表のように接触して並べられたもので、たて線がよこ線より太く、たて線は直線状態で織り上がっています。低圧力下でのろ水性に優れています。
上記以外にも特殊な織り方をする金網があります。一般的なものより産業分野に使用する金網が多いです。
材質は、なまし鉄線、亜鉛めっき鉄線2種、ステンレス鋼線などがあります。又、用途に応じて、鉄線、亜鉛めっき鉄線にビニル被覆したもの、ニッケル線、アルミニウム線、燐青銅線、真鍮線、銅線その他の特殊金属線が用いられます。